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2015年09月26日

9/26

かねてから私は思う。
日本には四つの季節があると言うが、厳密に言うと、夏と冬の二つしかないんじゃないだろうか。
秋は夏が冬に移行する間、春は冬が夏に移行する間でしかないのではないか。
その証拠に、夏至と冬至はあっても、秋至や春至はなく、秋分、春分という。
また、真夏、真冬と言うが、真秋、真春とは言わない。
秋と春は夏と冬を分ける通過点でしかないのだ。
だから何なんだといわれるとそれまでだが、だからこそ秋と春は趣深いのだ、と私は言いたい。
移ろう途中だからこそ、景色は綺麗で、酒も食い物もウマいのだ。
とりわけ、秋は夏から冬への下降ベクトルである。
寂しい、物悲しい感じがつねにあり、それがいっそう酒をウマくするのだな。
このように、物事の妙味というのは、「結果」でなく「過程」にあるといえる。
それは酒を飲むときも同じ。
酔った「結果」が目的で飲むのではなく、酔っていく「過程」を楽しむのが飲酒の醍醐味である。
だからヤケ酒なんてのは、酔うことだけを目的としたあまりいい飲み方ではない。
秋こそ酒の季節。
今宵も、秋刀魚でも肴に、夏から秋へのちょっぴりホロ苦いプロセスを楽しもうではないか。
(冬になるとまた別の考え方になるけど…)

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Posted by 呑ん兵衛 at 07:26│Comments(0)戯言
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