「RED STONE」をここから始めよう!

2016年04月01日

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桜の咲く前、冬に片足つっこんでいるぐらいのまだ浅い春の頃というのはいいものだ。

キーンと張詰めた冷たい空気の中で凛として咲く早春の花々は酒でたとえればキレのいい淡麗な大吟醸といったところか。

ところで、若い頃、特に二十歳前までは花なんてものはチューリップ、朝顔、ひまわりあたりを除くと何が何やら、はたまたどれがいつ咲くのやらまったく見当もつかなかったものだ。

ところが、いつの間にか、散歩の途中でふと足を止めて「うむ、れんぎょうが咲いたのか。あせびはまだかいな?テケテン」なんてつぶやくようになっている。

なんだか、子供の頃うまいともなんとも思わなかった酒の肴になるような珍味の類を、大人になるといつの間にか食えるようになっているのとよく似ているな。

これはどういうことかといえば、ま、ひとことで言うと、歳をとったということである。

人生も半ばを過ぎ、こうして花を愛でながら酒を呑むことができるのもあと何年か?てな歳になったればこそ、花は美しく、酒はうまいのだ。

フガフガ・・・なんて、冗談じゃないぞ!百、いやニ百まで生きてそのあいだじゅう酒呑んでやらーっ、ベラボーめっ!  
Posted by 呑ん兵衛 at 19:49Comments(0)戯言